なぜ、電子書籍が普及しないか3つの理由
ブログでは電子書籍の事を書かないつもりだったんだけど、記事にする前に、こっちで下書き的に。
タイトル通り3つの理由をまず簡単に上げてみます
- 認知の問題
- ITリテラシーの問題
- 課金の問題
という3点で詳しく見て行きたいと思います。
■1.認知の問題
このブログを見ている皆さんは電子書籍はご存知ですよね?(当たり前ですが)
で、KindleやiBookstoreや楽天koboや(ここから知っているサービスが少なくなりますがついてきてください、)BookLive!や7netShoppingやコープデリやRenta!、、、、というサービスが個別にありますねよね?
昨日話題になっていた学生が電子書籍を使ったことがないというところで、まず認知の問題があるのではないでしょうか?
小学校で習う大きな言葉小さな言葉で言うと(例えば魚と鯖みたいなやつです)
大きな言葉:電子書籍
小さな言葉:Kindle
大きな言葉である電子書籍は知っていても、Kindle等サービス名は知らない、または認識していないということです。
「え?そんなバカな?あんだけTVCMしているじゃん?」
と、みなさんおっしゃいますが、twitterやられている皆さん、StSやびよんってご存じですか?
え!?twitterの承認認証上限に到達してほとんど同じ機能でおひねり的に課金しているPRO版まで中高生が課金してDLしているtwitterアプリのStS(Shooting Star)やほぼ同機能のびよんったーを知らないんですか?あんだけ中高生が使っているのに?
というのと同じです。
ネットの世界は怖くて自分が見ているスコープが世の中のみんなが見えているものと錯覚しがちですが、あんだけTVCMしていても認知されていなかったりするわけです。
もしかすると電子書籍とKindleは別々に認知しているのかもしれません。
■2.ITリテラシーの問題
ココに辿りつけている皆さんはグーグルで検索をしたりと、かなりアクティブにネットを使っています。
IT企業にいるとグーグルで検索できないというのは致命傷です。
しかし、コト、スマホになると、話が違います。
ブラウザを立ち上げることが殆ど無い(アプリから連動で立ち上がるはアル)そして、スマホのブラウザの右上などにある検索BOXで検索するということがあまりないというユーザーがいるということはお気づきでしょうか?
例えば、ガラケー時代、空メールやQRが普及しましたが、i-modeの公式以外のサイトへはブックマークされないとアクセスされにくい等で、a@prg.jp(←デタラメですよ?)などの簡単なアドレスで空メールを送ってもらい、URLを送付していたものです。QRも同様ですね?
#携帯電話会社を購入された方が、Y!ボタンをその会社の携帯電話につけたのは有名な話ですね
そういうものが発達した背景はみんな登録の障壁を乗り越えるというのはすごく大変なのです。
中高生や大学生が、アマゾンの登録に住所氏名を入れたりと1アクションで登録できないと言うのは大変普及を妨げます。
例外で登録なしで買える所が2箇所あります
- GooglePlayBooks
- iBookstore
はい、OSが提供する電子書籍書店ですね?
Android端末を購入するさいGmailが必要になる=Googleのアカウントを登録する、
iPhoneを買うときにAppleIDを登録する
つまりこの2書店は最初から登録なしで買える状態です。
特にGooglePlayBooksはGooglePlayで何かアプリを落としにきた人がGooglePlay内の検索で「LINE」と検索すると、アプリ2本、映画2本、電子書籍2冊を結果として返します。
そして、「あ、電子書籍あるんだったら買おっ!」ってことでアプリをDLする要領で電子書籍がDLできます。
#なので、オールアバウトの電子書籍は(以下略
■3.課金の問題
これはみなさん語り尽くされているんですが、18歳未満はカードが持てないとか、何で420円のコミックを買うのに1000円の払わないといけないのか(1000円分のプリペイドを購入して残りの580円は自由に使えない)など18歳未満がプリペイドでも使わない理由は読みたい本以上の現金が出て行くことだと思います。
また、ガラケー電子書籍がアレだけ中高生に売れたのはキャリアの決済代行で、毎月300円や500円自動で引き落とされ、500円分、300円分のポイントが付与され、ポイントの範囲内で電子書籍を楽しんだということになります。
要は、親がかわりに支払っているケースが多かったんですね?
キャリアの決済代行で自動的にチャージできないと中高生は厳しいです。
課金の問題は特に深刻で、大人でもクレカが無いとかクレカ使いたくないとかあるので、携帯の料金の中に混ぜ込めると助かるという人は多いのではないでしょうか?
クレカだけで言えば、クレカ持っていない人でDocomoユーザー限定にはなりますが、ドコモ口座を開いて、ワンタイムのプリペイドVISAが利用できたりするのでお勧めです。
■まとめ
知らない⇒知ってもめんどくさいハードルがある⇒ハードル乗り越えても決済が、、、
よっぽどほしいコンテンツじゃないと乗り越えられないですよね?
電子書籍業界は冊数を増やすとか、メジャーなタイトルとか言ってますが、そういうところじゃないんじゃないかなと思っています。
大御所のM先生の電子書籍化がないと電子書籍が普及しないとか、M先生の本をこんな障壁があるなかわざわざ電子書籍で買いますか?紙でいいじゃん?
障壁を乗り越えた先にあるすごくほしい電子書籍コンテンツってなんだろう?と考えた時に、エロとかBL何じゃないかな?と思います。
パーソナライズされてロックのかかる端末で誰にも知られずってことで、3つのハードルを超えてまで買う動機ってそうじゃないでしょうか?
特に紙の本だと買うのに恥ずかしいと思っている人たちや紙の本だと保管場所に困る人達のためのコンテンツだから。